振動試験
動的試験では大型加振設備により地震動を模擬し、静的試験では、変位600mmのゆっくりとした横揺れを弊社工場の作動試験機により行うことで、異なる2種類の揺れに対する耐久性・安全性を確認しました。
動的試験
1試験方法
試験体の設置状況を下図に示す。
試験体は三次元振動台上に設置し振動台に緊結する。
上部を鉄骨から支持を取り、フランジボルト接続にて固定する。
振動台外部床面と緊結した鉄骨架台からはねだした鉄骨梁と接続し、試験体に強制変形を与える。
2加振条件
加振条件は下記の3種類を試験する。
- 加振ケース1:日本免震構造協会「免震建物の建築・設備標準2009」基準
振幅 ±600mm 速度 50cm/s 加振周期 7.53秒 回数 50サイクルの1方向正弦波
加振台、油圧能力の制約から5サイクル加振×10回実施することで、50サイクルとする。
変位波形5サイクル(周期7.53s)+エンベロープ1波+ゼロ調整
- 加振ケース2:告示スペクトル適合波 神戸NS位相 基準
加振条件 最大変位395mmの一方向加振を1回
本入力波は極めて希に生じる地震動の再現となります。
変位波形 地震波(告示波神戸位相)
- 加振ケース3:2方向(楕円軌道)正弦波での加振
振幅 ±600mm 速度 50cm/s 加振周期 7.53秒 回数 50サイクルの1方向正弦波
加振台、油圧能力の制約から5サイクル加振×10回実施することで、50サイクルとする。
変位波形3サイクル(周期7.53s)
免震継手の動的試験動画
金属ベローズ式煙突用免震継手稼働性能検証試験を動画で紹介します。
静的試験
1試験方法
下図のような架台を設置し、天側を固定し地側を作動する。
軸直角変位は試験体の左右遠方に滑車を設置しワイヤーでスライドベースと固定する。
天井クレーンを巻き上げにて左右に作動する。
2試験条件
振幅 | ±600mm |
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速度 | 133cm/s |
回数 | 50回 |